山形市の商業
現状
山形市の商業環境は、古くから城下町として栄え、恵まれた自然と伝統に培われ活発な産業活動を展開し、 市内中心部に職人町が形成されるとともに、紅花商人等により関東・関西方面との取り引きが行われるなど、 歴史的にも山形県内の経済活動の中心として発展を続けてきた。
本市の商業集積状況(平成19年:商業統計調査)は、商店数3,859店、従業員数29,052人、年間商品販売額1兆1,002億円の規模となっており、 山形県の県都として文字通り文化経済の中心として大きな役割を果たすとともに、山形広域商業地域の中心として一大商圏を形成している。
山形市の商業の推移(商業統計による)
項目 | 商店数(店) | 従業員数(人) | 年間販売額(百万円) | ||||||
業種 | 平成16年 | 平成19年 | 増減(%) | 平成16年 | 平成19年 | 増減(%) | 平成16年 | 平成19年 | 増減(%) |
卸売・小売業 | 4.268 | 3,859 | △9.6 | 31,658 | 29,052 | △8.2 | 1,186,286 | 1,100,172 | △7.3 |
卸売業 | 1,240 | 1,090 | △12.1 | 12,425 | 10,698 | △13.9 | 840,530 | 779,160 | △7.3 |
小売業 | 3,028 | 2,769 | △8.6 | 19,223 | 18,354 | △4.5 | 345,726 | 321,012 | 7.1 |
山形県との比較
本市の商業を山形県全体と比較すると下表のとおりになっている。
特に、年間販売額では県全体シェアの40.8%を占め、優位性を示している。
山形市と山形県の比較(平成19年)
区分 | 山形市 | 山形県 | 市/県 |
商店数 | 3,859店 | 16,896店 | 20.8% |
従業員数 | 29,052人 | 98,983人 | 29.4% |
年間販売額 | 110,017,229万円 | 269,393,941万円 | 40.8% |
卸売業
本市の卸売業は、平成19年の商業統計の年間商品販売額で見ると、県全体の52.9%を占めている。
山形市の卸売店(商業統計より)
平成6年 | 平成9年 | 平成11年 | 平成14年 | 平成16年 | 平成19年 | |
商店数(店) | 1,431 | 1,277 | 1,369 | 1,202 | 1,240 | 1,090 |
従業者数(人) | 15,546 | 13,447 | 14,557 | 12,557 | 12,425 | 10,698 |
年間販売額(万円) | 115,597,775 | 90,382,059 | 90,285,714 | 90,773,655 | 84,053,013 | 77,916,022 |
小売業
本市の小売業を平成19年の商業統計で見ると商店数2,769店、年間販売額3,210億円で、 県全体に占める割合は、商店数20.2%、年間販売額26.3%となっている。
今後、商業機能の分担化が一段と進展することが予測される中で、近隣市町の商業集積の充実や仙台商業圏等を勘案すると、 遊びやレジャーを兼ねたショッピングをする来街行動をふまえながら、 消費者の欲求に応えるためになお一層の商業環境の整備と経営の強化が望まれる。
山形市の小売店(商業統計より)
平成6年 | 平成9年 | 平成11年 | 平成14年 | 平成16年 | 平成19年 | |
商店数(店) | 3,557 | 3,289 | 3,296 | 3,170 | 3,028 | 2,769 |
従業者数(人) | 18,324 | 17,321 | 19,286 | 19,985 | 19,223 | 18,354 |
年間販売額(万円) | 34,639,976 | 36,425,571 | 34,800,398 | 34,254,896 | 34,572,564 | 32,101,207 |